この記事を読んで欲しい人
- 新型コロナワクチンをこれから接種する人
- 新型コロナワクチンを接種するか迷っている人
- 注射嫌いの人
- 筋肉注射が初めてで怖くてしょうがない筆者のような人
この記事を読むと起こる良いこと
- 新型コロナワクチン(筋肉注射)の様子を注射嫌いの筆者視点で読めます。
- 初めての筋肉注射の痛みはどの程度であったか、筆者の感想を読めます。
- 接種する勇気がちょこっと出るかもしれません。
打たれた筋肉注射はどんなもの?

新型コロナウイルスのワクチンを接種!
- 一般名:コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)
- 販売名:コミナティ筋注
- 製造販売会社:ファイザー株式会社
新型コロナウイルスへの効果は?
アメリカのファイザー社のmRNAワクチンは
新型コロナウイルス感染症の予防に対して、
効果があると考えられているようです。
本剤を接種し、mRNAがヒトの細胞内に取り込まれると、このmRNAを基に細胞内でウイルスのスパイクタンパク質が産生され、スパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARS-CoV-2による感染症の予防ができると考えられています。

臨床試験による有効性の結果は・・・?
臨床試験結果のまとめが以下になります。
有効性について(臨床試験の概要)
▷海外における臨床試験
過去に新型コロナウイルスの感染歴がない場合で95.0%のワクチン有効率が確認され、感染歴の有無を問わない場合でも94.6%のワクチン有効率が確認されました。
▷国内における臨床試験
日本人でも、海外における臨床試験で得られたワクチン接種群の結果(血清幾何平均抗体価316.1、血清幾何平均上昇倍率31.1)と同程度以上の結果が得られています。
ほお!
ワクチン有効率は95%近くであると!
海外と国内の臨床試験の結果より、
新型コロナワクチンの有効性が期待できると考えられた結果、
日本でもワクチン接種が開始されました!

刺す時は痛い?痛くない?
結論:想像よりも痛くなかった!
それでは本題に入りましょう!
全く痛くなかった訳ではありません!
また、痛みの感じ方は個人差があるためあくまでもご参考までに!
どの程度の痛みだったか等、詳細については後述いたします!
多くの人は安心して良いかと思います。

これから注射嫌いの仲間たちへ、
ちょこっと勇気が出そうなメッセージを送ります^^
”皮下注射よりも、深部まで針を刺す”と言われている筋肉注射。
もっと悶絶して、涙が滲んでくるような痛みを想像していました。
・・・でもそんなことはなかった!
予想と裏腹に、実際の痛みはインフルエンザの予防接種(皮下注射)と同じくらい?のように感じました!

注射嫌いがついに初めての筋肉注射へ・・・
どの程度の注射嫌いのレビュー?

まずは筆者いえもんについて整理してみましょう!笑
- 注射が苦手すぎる。刺している所は直視できない。
- この職業しているくせに実は血が苦手。
- 注射嫌いすぎて直前の収縮期血圧(上の血圧)と脈拍数が安静時の1.5倍を叩き出すエピソードあり。
- 『診察室の小さい椅子に座る』、『駆血帯を巻かれる』だけで嫌悪感を感じる。
- アレルギーは特に無し。
- 今まで予防接種後に体調不良となった経験は無し。
なんだか注射嫌い自慢みたいになってしまいますが・・・
メリットなんぞ何もありません!!!

接種するまでの流れ
受付

ワクチン接種前、
まずは受付のスタッフに予診票や診察券、身分証明書など
事前に提示されていた各書類を提出しました。
医師による問診

その日、接種可能な状況であるか医師が判断してくれます。
具体的にはその日の体調やアナフィラキシーの既往があるか否か問診されました。
診察室へ移動+本人確認

医師の問診の後、順番に診察室へ呼ばれます。
息をのみながら恐る恐る診察室へ入ると
看護師が1名待機(接種する機関によって変わるかも)。
ここから患者(?)間違いを防ぐために、本人確認が始まります。
看護師:「お名前と生年月日をお願いします。」
いえもん:「名前がいえもんでっ、生年月日が●年▲月■日です!(ドキドキ)」
ってか!ニュースでよく見る
あの注射針達がスタンバイしている所!!!
・・・見えてるっ!!!怖
アルコール綿で腕を消毒
看護師:「アルコールで赤くなったりかぶれたりしませんか?」
いえもん:「し、しません。大丈夫です(メンタルは大丈夫じゃない)。」
軽く上のような質問をされた後、
利き手と反対腕の付け根(三角筋)にアルコール消毒が行われます。
諸説ありますが、皮膚に付着した細菌が、針での刺し傷へ入り込まないように滅菌することが目的のようです。
いよいよ刺されます・・・泣

アルコール消毒が終わったら後は刺すだけ。
心臓がバクバクして目のやり場に困る。泣
看護師:「はい、それでは針を刺しますよ。チクッとしますね。」
いえもん:「はい><」
プスッ。
うわ!きたきた。泣
看護師:「痺れたり気分が悪くなったりしていませんか?」
いえもん:「大丈夫です。」
気を静めることに徹しよう。
なるべく遠くだ、遠くを見るのだ。
というよりも
綺麗な海、そうだ。大好きな宮古島の海を想像し・・・
看護師:「はい、お疲れさまでした~。」
いえもん:「えっ、あ!ありがとうございました!」

、、え!?
えっ!?もう終わり!?!?
まさかの海を想像する前に、
初めての筋肉注射は終わりを告げました。笑
無事が何よりでございます。笑
接種後に経過観察
ワクチン接種後、
- 血管迷走神経反射
- アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー症状
が万が一起きた際、迅速に対応できるよう
15分~20分間は経過観察の対応となります。
※アナフィラキシー既往のある人は
30分程度とのこと。
幸いいえもんはワクチン接種後に、
これらの重篤な反応は見られず経過しました。
厚生労働省の動画(イメトレにおすすめ)
医療従事者向けではありますが、
厚生労働省からこんなYouTube動画がアップされています!
注射苦手な方はこちらを見て心のリハーサルをどうぞ。
結局、注射は注射で変わらず怖いので、
私も2回目の接種前にこれを見てイメトレします。泣
なぜ、よりによって筋肉注射!?

日本での注射はほとんどの場合が皮下注射ですが、
今回の新型コロナワクチンは筋肉注射となっています。
注射の種類について、
中外製薬さんのホームページで分かりやすく説明されていたため、ご紹介いたします。
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注射薬はもっとも速効性があります。目的によって注射をする場所が異なり、皮内注射、皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射に分類されます。
- ◆皮内注射
- 皮膚の表皮とすぐ下の真皮の間に注射します。ツベルクリン反応やアレルギー反応など、主に治療ではなく検査のために行われます。
- ◆皮下注射
- 皮膚と筋肉の間にある皮下組織というところに注射します。ワクチンやインスリンなどがこの方法をとっています。一般には吸収がゆっくりで、効果が長く続きます。インスリンの中には速く吸収されるものもあります。
- ◆静脈内注射
- 静脈内に注射します。もっとも効き方が速く、救急時の緊急処置に使われる場合があります。たくさんの薬が必要な時や、効果を長時間継続させる必要がある時には点滴静脈注射を行います。一般的には点滴と呼ばれるもので、栄養補給や水分補給などの目的でも行われています。
- ◆筋肉内注射
- 筋肉内に注射します。皮下注射より吸収が速く、皮下注射では痛みなどが強い薬の時にこの注射が行われます。静脈内注射の次に効き方が速い方法です。
このように筋肉注射は、
皮下注射と比較して効くまでのスピードが速いことがメリットです。
欧米では日本とは異なり、筋肉注射がメジャーです。
そんな欧米で開発されるとしたら、
もちろん筋肉注射でのワクチンとなります。
したがって、海外の臨床試験でも、筋肉注射でのワクチン接種への効果が報告されているということに繋がります。
一刻も早い新型コロナウイルスの予防を図るために、
すでに海外で有効性が報告されている
筋肉注射でのワクチン接種を日本でも開始したのではないかと考えられます。

健康診断の採血の方が痛い!泣

今まで健康診断の採血(やインフルエンザの予防接種)の痛みに
乗り越えられた人は大丈夫と思います!
その理由としては、
採血の方が余裕で痛いと言えるからです。
次のトピックで採血時の痛みと照らし合わせながら、
筋肉注射がそこまで痛くなかった理由について考えてみています!
刺す痛みを軽減した4つの理由
風のように去っていった初めての筋肉注射。
そこまで痛く感じなかった理由について、
自分でも謎すぎたので、考察してみました!
- 針を刺す深さ
- 針の太さ
- 刺している時間の長さ
- 血液が見えるか否か
①針を刺す深さ
先ほどの
中外製薬さんの画像を再度、引用させてください。
このように、1番深くまで針を刺すのが静脈注射で2番目が筋肉注射です。
深さ(組織の厚みの要素は除いて)だけで考えれば、今まで静脈注射(点滴も含む)をしたことがある人は筋肉注射が楽に感じるかもしれません。
健康診断の採血であれば、
一度はご経験されたのではないでしょうか?
その血液って、どこから採られているか分かりますか?
肘正中皮静脈などの静脈になります。
つまり、すでに静脈注射と同様、多くの人は
深部まで針を刺した経験があると言えます^^
皮膚、筋肉を通り越して静脈まで針を刺すのを耐えられたのですから。
加えて、筋肉は皮膚よりも痛みを感じづらい組織とも言われています。
結論から言いますと、多くのワクチンにおいて筋肉注射の方が皮下注射と比べて実は局所の反応(痛み、腫れなど)が少なくなることが知られています(1)。
筋肉という組織は、表面の皮膚に近いところよりも「鈍感」であり、筋肉は痛みを感じる神経が少ないともいわれています(2)。
文献:
- Vaccine Administration. Centers for Disease Control and Prevention.
- Greenblatt DJ, Koch-Weser J. Intramuscular injection of drugs. N Engl J Med 1976;295:542-6.
②針の太さ
実は採血や注射、治療の種類によって
針の太さ(G:ゲージ)が変わります。
数が大きいほど細くて、小さいほど太いことを示します。
一般的に採血や静脈注射は21~23G、筋肉注射は23~25G、皮下注射は24~27Gの針を使用します。
そう。採血に比べて筋肉注射は針も細いのです!
その後に痒くなるやん!っていうのは・・・今回は考えないでおきましょう!笑
③刺している時間の長さ

ほら、採血って数本のスピッツ(試験管みたいな容器)の中に血液を溜めていかないといけないので、30秒くらい耐える時間、ありますよね。
筆者はあの時間が大の苦手で、楽しい予定や綺麗な景色を想像して、痛みと恐怖を無理やりかき消す作戦をしております。笑
それに加えて、筋肉注射で刺されている時間は5秒しないくらい。
④血液が見えるか否か

これ、注射・血液嫌いの人にとっては重要な要素ではないでしょうか。
目に入る刺激って痛みにかなり影響してきますよね。
採血ではないので、たっぷりの真っ赤な血液は見れません。
細い注射器から透明な液が注入されるだけです(私は直視していないので推測です!笑)。
副反応の痛みについて
個人的には刺している間よりも、
刺した後の方が痛くて辛かったです。
新型コロナワクチンの副反応として
注射した部位の痛みが多く報告されています。
以上のことから、
刺した後の腕の痛みは覚悟しておいた方が良いかと思います。
おさらい

いかがでしたでしょうか。
以上が注射嫌いの医療者が初めて筋肉注射をされた話でした。
はいっ!
今回のオトクトレーニングはここまで!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^